吊るされた女/キャロル・オコンネル
- 作者: キャロル・オコンネル,務台夏子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2012/06/28
- メディア: 文庫
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マロリー・シリーズ第六作。シリーズ最高傑作『魔術師の夜』には及ばないものの、この作者、このシリーズの平均的な出来栄え。ちなみにこの作者の平均点は結構高い。ヒロインを含め、登場人物に思い入れがあるならばなおさら評価は高くなるだろう。
ヒロイン、マロリーの相棒たるライカーが、情報屋として使っていた娼婦が殺された。美しい金髪を切られ、口に詰め込められ、肉体を吊るされて。その娼婦スパローは、マロリーがストリートチルドレンだった頃に多少の関わりがあった娼婦だった。そして、金髪の女性殺しは続き、マロリー達は殺人鬼を追う。
相変わらず地の文、登場人物達の心の声や台詞(ということは、作者の声だ)で全編に渡って「マロリー賛歌」が漂っているが、どうにか読めるのは作者の力量のためだろう。もっともこの「マロリー賛歌」ゆえ、このシリーズはまったく受け付けないという人がいても、まったく不思議ではない。
特筆するところはあまりないのだが、前述の通り、そこそこ面白かった。
- 作者: キャロル・オコンネル,務台夏子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2005/12/27
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