2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧
吉田悠軌『一行怪談』、購入。
うん、正統派のイヤミスだ。 クズな主人公が一気に地獄に陥るわけではなく、少しずつ少しずつ追い詰められていく様子を見て取ることができる。 一言で言えば好色でエゴイストの主人公がバッドエンドを迎えるミステリだが、それでも一抹の清爽感があるのは、…
z 本日の買い物は杜野亜希『屍活師』の16巻。ネットで購入。
作者E・O・キロヴィッツはルーマニアのトランシルヴァニア出身(ドラキュラ伯爵、いやヴラッド・ツェペシュ……)。ミステリというジャンルでくくらなくとも、生まれて初めてルーマニア人が描いた小説を読んだ。そしてとても良かった。 2017度のベストミステリ…
鳥飼否宇の解説は「ここ数年のヘレン・マクロイ人気には目を見張るものがある」と始まる。 ふと調べてみると、ベイジル・ウィリング博士シリーズの長編は全13作品のうち、実に12作品までが邦訳されている。残った作品『The Long Body』も2018年に刊行が予定…
考えればブログを書き始めて以来、BL漫画の感想をアップするのはこれが初めてかもしれない。怪奇と耽美を併せ持つBL漫画である。ネタバレするので、未読の方はご注意下さい。 大正時代の推理小説の鬼才にして、九人の少年を殺めた殺人鬼、黒岩。彼は自分が殺…
本日は名古屋創元推理倶楽部の例会だが、本日は私は出席できないので自宅から耽美光線を放つ。課題本は青木知己『Y駅発深夜バス』。