ヒルズ・ハブ・アイズ/アレクサンドル・アジャ監督
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前半は殺人鬼が無力な人々に襲いかかるスラッシャー映画、後半は某人物(&某動物)が大活躍する血みどろアクション映画。ただのホラー映画だと思っていたのに、これは意外だった。
ウェス・クレイヴン監督『サランドラ』のリメイクなのだが、そちらは見ていない。
両親の銀婚式を祝うため、砂漠をはるばるトレーラーで旅することとなった一家。喜んでいるのは両親のみで、思春期の下の娘と息子、そして赤ん坊を連れた上の娘とその夫は嫌々ながらのお付き合いという感覚だった。
ガソリンスタンドで近道を聞いた一行はその通りに車を走らせる。だが罠が仕掛けられており、車は大破。一家は立ち往生する羽目になる。助けを求め、父親はガソリンスタンドに戻り、娘婿は町や道路を求め、別の方向へと歩き出す。
だが、車から出たものも、車に残ったものの、次々と奇怪な姿形の殺人鬼の集団に襲われ、あるものは殺され、食われていく。
このまま全滅かと思いきや、残ったものは力を合わせ、死力を尽くし、反撃を試みるのだった。
前述の通り、物語の前半と後半ではまったくジャンルが違うように感じられる。某登場人物の超人的な活躍には、「素人なのに、あんたはなんでそんなに強いんだよ!」と思わず突っ込みたくなるほどだ。強いと言えば某動物もそうで、こちらは警察でなにか訓練でも受けていたのかと疑われるほど。
しかし総括して聞かれたならば、当惑しつつも「面白かった」と答えることだろう。
殺人鬼集団にきっちりリベンジしてすっきりしたい方には、特にお勧めできる映画。ウェス・クレイヴン監督『サランドラ』もこんな感じなのだろうか。
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