FAIRY TALE

ハンドルネームは八尾の猫です。耽美と翻訳ミステリが大好きです。旧ブログはhttp://d.hatena.ne.jp/hachibinoneko/、メールアドレスはaae22500@pop21.odn.ne.jpです。

テケテケ/白石晃士監督

テケテケ (1WeekDVD)

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 美少女アイドル主演を売りものにしていても、結果として素晴らしいホラー映画となりえる場合もあるが、この『テケテケ』はそうではない。
 最後まで見てマイナスの意味で衝撃を受けた。あの風変わりな傑作『ノロイ』(http://d.hatena.ne.jp/hachibinoneko/20100704)を撮ったのとは同じ監督とは思えないほど、つまらない作品である。
 なぜつまらないかと言えば、この『テケテケ』はあるルール……「テケテケの姿を見たものは必ず死ぬ。例え遭遇したときに逃げきっても、必ずその三日後には死ぬ」……が存在する、都市伝説の中の怪物を扱っているのだが、そのルールの使い方があまりにも恣意的だ。「実はこのルールはこんな抜け道がありました」などという裏技が出てきては、ご都合主義というものである(「裏技」の存在についてそれ以前に一応触れてはいたものの、出し方が唐突で、うまく使っていない)。
 テケテケ。都市伝説の中の怪物。上半身のみの女で、匍匐するようにして追いかけてくる。彼女(?)と出会ったものは、必ず死ぬ。その場で逃げ切ったとしても、その三日後には死ぬ。
 喧嘩別れしたばかりの親友をテケテケに殺された女子高生は、自身もテケテケと出会ってしまう。死の恐怖から免れるため、都市伝説を研究する従姉とともに、テケテケの謎に挑もうとする。
 『テケテケ2』ではこの欠点、直っているのだろうか。

テケテケ2 (1WeekDVD)

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テケテケ 1&2 デラックス版 [DVD]

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↑非常に怖い作品。