ゴースト・オブ・チャイルド/エリオ・キロガ監督
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2011/08/26
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スペイン映画で、「幽霊屋敷」プラス「エクソシスト」もの。
地味ながら誠実に造られた映画。その分突出したものや、真相の意外性はあまり感じられない。つまらなくはないものの、もう一つ突き抜けたものが欲しかった。
育児に専念するため、夫や子供とともに郊外の屋敷に引っ越してきた元産婦人科医のフランチェスカ。最初は新しい環境は気に入っていたものの、やがて起こるはずのない物音を聞き、小さな少女達の亡霊とおぼしきものを見るなど、奇妙な体験を次々とする。しかし周囲は、フランチェスカの過去から、それを育児ノイローゼとして、片付けようとする。孤立するフランチェスカ。
一方、長きにわたる昏睡から目覚めた老女がいた。彼女と出会ったことで、ミゲル神父は長らく教会が隠してきた秘密と向かい合うこととなった。
フランチェスカとミゲル神父、二人が対峙する不思議な現象には、かつてのフランコ軍事政権下において行われた、ある忌まわしい出来事が関わっていた。
やはりあらすじを書き出してみても、目新しいものはなにもない。ある登場人物の使い方と、古いニュース画像がひんぱんに差し込まれることが良かったかな、というぐらいである。
退屈ではないものの、とりたてて面白くはない映画。