The Kiss/Sophia Nash
- 作者: Sophia Nash
- 出版社/メーカー: Avon
- 発売日: 2008/02/26
- メディア: マスマーケット
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ソフィア・ナッシュはスイスで生まれ、フランスとアメリカで育ったものの、心は摂政時代のイギリスにあった(著者紹介ページより)。
邦訳では、竹書房ラズベリー文庫から、唯一『海と空の宿る瞳』が邦訳されている。この゛The Kiss゛はその続編、「未亡人シリーズ」の第二作に当たり、『海と空の宿る瞳』の主役ロザムンデとリュックも、ヒロインの友人として登場する。前作同様、舞台は自然豊かなコーンウォール。
ジョージアナは若きエルズミーア侯爵未亡人。ジョージアナの父親は執事で、かつて夫の家に使用人として仕えていたため、ジョージアナは夫が生きていた頃から、アンソニーの親族に白眼視されることが多かった。夫のアンソニーが急死したのち、ジョージアナはコーンウォールの実家に戻った。そして病の父に代わり侯爵家の領地ぺンローズを采配し、繁栄させてきた。
そこに、元々結婚に反対だったアンソニーの母に言われ、ジョージアナとその一家をペンローズから追い出すため、アンソニーの亡きあと侯爵となったクインが現れる。クインはアンソニーのいとこであり、ジョージアナとアンソニー、そしてクインは幼馴染みだった。ジョージアナにとってクインは初恋の男性だったが、外交官としてのキャリアを積むため、さっさと家を出て、別の女性と結婚してしまった。二人の間で恋が芽生えるが、ジョージアナはアンソニーを忘れられず、再婚には踏み切れずにいた。
『海と空の宿る瞳』では、ラスト間際に小さな驚きが仕込まれていたが、この作品にも少しびっくりするようなところがある。『海と空の宿る瞳』ほどの傑作ではないが、やはり楽しめる。
- 作者: ソフィアナッシュ,Sophia Nash,石原未奈子
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: 文庫
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