ゾンゲリア/ゲイリー・A・シャーマン監督
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2009/11/27
- メディア: DVD
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この邦題をつけた人間を糾弾したい。なんでいきなりネタバレしているんだ。最大の衝撃がラストでもう一つ待っているとは言え、大きな謎の一つを明かしてどうするんだ(原題は違うのにさ)
出てくるモンスターの正体は、残念ながら邦題でばれてしまっている……これはせめて半分までストーリーが進んでから、明かされるべきなのに……この怪物が出てくる「恐怖の田舎」ものである。
アメリカの田舎町ポッターズクラブ。そこを訪れた旅のカメラマンは、海辺で出会った美女を撮影する。二人は意気投合する。そのように見えた。だがいきなり美女を含め、町人達がカメラマンに襲いかかり、惨殺する。どうやら、ポッターズクラブに足を踏み入れる旅人の何人かは、一部の町人によって同様の運命を辿るようだ。
着任間もない保安官ダンは、連続して起きる事故や失踪事件に頭を悩ませる。さらに彼を混乱させたのは、愛する妻、この町の教師であるジャネットが失踪した人間に関わりがあるらしいことだ。
やがて彼はさらに恐ろしいものを目にすることとなる。
半ばネタバレしていてもやはり感じられるサスペンス、敵か味方かさっぱり分からない検死官兼葬儀屋(死体フェチ)の老俳優の怪演、最後の最後で待っている衝撃的なラストと、ストーリーが決まり切った形になりがちなゾンビものの中にあっても光っている強い個性と、静けさとグロテスクをともに持ち合わせた雰囲気の秀作。
「タイトルを知らずに見たかった」という変な感想を抱いた作品。