FAIRY TALE

ハンドルネームは八尾の猫です。耽美と翻訳ミステリが大好きです。旧ブログはhttp://d.hatena.ne.jp/hachibinoneko/、メールアドレスはaae22500@pop21.odn.ne.jpです。

処刑山 デッド・スノウ/トミー・ウィルコラ監督

処刑山 デッドスノウ [DVD]

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 ノルウェー人の医学生、強過ぎ!
 そしてナチスゾンビ、弱過ぎ!
 ところどころでは、ナチスゾンビが人間よりひどい殺され方をしている。
 生まれて初めて見たノルウェー産のホラー映画である。ホラーの枠を外しても、ノルウェーの映画を見たことが、初めてのような気がする。確かロノー・クローラン監督の秀作ホラー映画『ポゼスト/狂血』も北欧の国のものだったような……と調べてみたら、そちらはデンマーク製だった。
 冬山にスキーを楽しみにやってきた医学生達。ところがその山は、かつてはナチスに侵略されていて、人々から金品を強奪するなど非道の限りを尽した土地だったのだ。
 やがてゾンビとして復活したナチスたちが、学生達を襲い出す。仲間を奪われた学生達は怒りを爆発、傷をみずから強引な手段で塞ぎながら、手持ちの武器でナチスゾンビとの戦いに及ぶのだ。
 全体的にギャグテイスト(ナチスゾンビという設定が、すでに一種のギャグなのだが)なので、血や臓物はたっぷりと出るものの、それほど陰惨な印象はない。
 大傑作、トーマス・アルフレッドソン監督『ぼくのエリ 200歳の少女』もスウェーデンの映画だったし、探せばまだまだ北欧産の面白いホラー映画が見つかりそうだ。フィンランドアイルランドにもあるんだろうか。
 アホで面白かった。

↑シリアスな秀作ホラー映画