オトシモノ/古沢健監督
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2007/02/23
- メディア: DVD
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良質のファミリー向け、あるいはティーンエイジャー向けホラー映画。全体的に怪異の描写がぬるく、残忍さが足らないが、そこそこ手堅くできており、退屈することはない。
女子高生、奈々は哀しみ、困惑していた。女手一つで家庭を支える母親が入院中、幼い妹の範子が失踪したのだ。それ以前には範子の友人の孝という少年が失踪している。範子と孝はともに、ある定期券を駅で拾っていた。
同じく女子高生、香苗は哀しみ、怒っていた。ボーイフレンドの茂が眼前で電車に跳ねられて死んだ。香苗に警告を発しながら。その上、彼がくれた腕輪(実は茂が電車の中で拾ったものだ)が、どんなに外そうとしても決して外れない。
電車の運転手、久我は「幽霊を見た」と上司に報告をしたことから、内勤に回された。先輩の川村は、運転手に戻りたくて必死の久我を笑いつつ、あからさまになにかを知っている様子だった……久我の見た怪異について。
この三者が出会い、そしてもう一人、ある人物が現れたとき、彼らのうちの何人かは世にもおぞましい光景を目にすることとなる。
正直に言えば「邪神崇拝」ネタはやめていただきたがった(もっと和風のものでいいじゃあないですか)。ここさえなければ、全体の点数はもっと上がっていた。
このジャンルにはあるまじきほどの爽やかなエンディングの映画である。
- 作者: 福澤徹三
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/09
- メディア: 文庫
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