パラノーマル・アクティヴィティ/オーレン・ペリ監督
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2010/06/02
- メディア: DVD
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一万五千ドルの予算で製作され、興行収入は一億ドルを超えたというホラー映画。
過度の期待は禁物ながら、なかなか面白かった。
いわゆるフェイクドキュメンタリーの形式を取っており、「ある男性が実際に撮影したビデオ」ということになっている。
若いカップル、ミカとケイティー。睦まじい同棲生活を送っている彼らを悩ませているのは超常現象だ。ケイティーはこの超常現象に子供の頃から襲われており、家や住む相手を変えても、止むことはない。ミカはビデオカメラを購入、家の中を連続して撮影し、現象の原因を突き止めようとする。
この謎めいた現象は、やがて二人の関係に亀裂を入れていく。
舞台はほとんどが一軒の家の中、登場人物の数も片手で数えられるほど。幽霊か、悪魔か、もしくはそれ以外のなにかが引き起こす現象も、物音を出したり、足跡をつけたり、ものを落としたり動かしたり……それほど派手なことをしでかすわけではない。ついでに付け加えれば、オチもよくあるタイプのものである。
しかしながら、前述の通り、なかなか面白い一本だった。やたらとスケールを大きくすることばかりが、そして金銭をつぎ込むことばかりが、能ではないという、いい証明だろう。ついでに付け加えれば、エンターテイメントにおいては陳腐と王道は紙一重、どちらに転ぶかは作り手の腕次第ということ。
余談だが、オーレン・ペリ監督がイスラエルの出身だと知り、ちょっと驚いた。あの家は監督の自宅、撮影は七日間で終わったと知り、もっと驚いた。
パラノーマル・アクティヴィティのWikipediaはこちらより。