519号室/ヤム・ララナス監督
平平凡凡な「憑かれた家」映画。
仮釈放中のボビーは、亡母が一人で暮らしていたアパートの一室に住居を定める。しかしその日から、彼は不思議な現象、特に音声に悩まされる。壁の向こうから幾度となく聞こえてくる、同じ内容の男女の喧嘩の声。不思議な物音。そして、どことなく不気味な他の住人達。
やがて厄災はボビーばかりではなく、彼の周囲の人間をも巻き込むこととなる。
これと同じ素材を使っても、ぴりっとした幽霊屋敷映画にできる創作家はいるのだろうが、どうも間延びしたストーリー展開ゆえか、強い印象を受けなかった。ひどい駄作というわけでもないので、「比較的手頃に鑑賞できるホラー映画はすべてチェックしたい」という人には勧められる。
ミカエル・ハフストローム監督『1408号室』と紛らわしいタイトルだが、ハフストローム監督の方がはるかに面白い。どうもインパクトに欠ける映画だった。
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