スリー・パインズ村と運命の女神/ルイーズ・ペニー
スリー・パインズ村と運命の女神 (ランダムハウス講談社文庫 ヘ 4-2)
- 作者: ルイーズペニー,長野きよみ
- 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: 文庫
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ケベック州の小さな村スリー・パインズを舞台にしたガマシュ警部シリーズ第二作。のどかで平和なはずの村なのに、シリーズものの宿命でまた奇怪な殺人事件が発生する(そしてこれからも最後の巻まで止むことはない)
序盤から中盤までは、やや冗長に感じられたし、登場人物のほとんどがシリーズキャラクターなので、「じゃあこの人達以外が犯人なんだな。容疑者が少ないよ」となどと思いながら読んでいた。しかし解決部分を知り、事件の構図の美しさに驚いた。前記のような欠点はあるものの、終盤の展開と事件の真相はまさに劇的。ちょっとだらだらした印象はあるが、この結末でずいぶんと点数を上げた。
カーリングの試合の最中、凍てついた湖の上で、女性が感電のため死んだ。いるはずの目撃者は一人もいない。
次の巻は降霊会絡みとのこと。これも楽しみ。