日曜美術館 「建築の品格 建築家ヴォーリズの“愛される洋館”」
ゴシック小説に大きな建築物は欠かせない。
妄想をかきたてるため、録画しておいたにも関わらず、なかなか見る機会のなかった『日曜美術館』の「建築の品格 建築家ヴォーリズの“愛される洋館”」をようやく見る。この回の公式のHPはこちら。
http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2009/0524/index.html
「建築の品格」という副題にいかがなものかと感じるが、番組自体は面白かった。
ウィリアム・メレル・ヴォーリズはアメリカ出身で、主に明治、大正、昭和時代に日本で活躍した建築家。さらに伝道者と実業家の顔を併せ持つ。日本に帰化し、華族一柳子爵の令嬢、満喜子と婚姻し(異国出身の男性と、華族の女性との結婚は、大変稀なことだったらしい)、日本で亡くなった。
建築物にこんな表現はおかしいかもしれないが、ヴォーリズの作品はシンプルなのに可愛らしく、清楚だ。
ヴォーリズの傑作群は、関西に多い。学生時代、私が住んでいた町の近くにもある。当時は西洋館ファンではなかったから仕方がないとは言え、あのときにヴォーリズ巡りをしておけば良かったと今更後悔する。
耽美。