ビルバオの鏡/シャーロット・マクラウド
- 作者: シャーロット・マクラウド,浅羽莢子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1991/03
- メディア: 文庫
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アリサ・クレイグ名義も含め、彼女の作品中、もっともロマンス色の強いシリーズである(他のシリーズはロマンスとユーモアが半分半分、時としてユーモアの方が成分として強いが、このセーラ&マックスシリーズに限ってはロマンスの方が強い)
ボストンの旧家出身のうら若き未亡人セーラ・ケリング。美術品鑑定家である恋人マックス・ビターソーンとの再婚を前向けに考えつつある彼女は、マックスとの夏の休暇を楽しむべくアイアソン埠頭へ。
だが高価な骨董品であるビルバオ鏡がなぜか転がっており……どうやら家宅侵入者がおり、その人間が置いていったようだ……古い知人や親類が次々と押しかけてきてわあわあ騒ぎ、とても蜜月を楽しむところではない。やがて素人探偵の宿命として休暇は休暇とならず、眼前に死体が転がる羽目となる。
セーラ&マックスのシリーズ第四作。前述した通り、ユーモアは他のシリーズに比べれば控え目なので、他の作品を読んで「このドタバタには着いていけない」と感じた人にお奨めのシリーズ。