FAIRY TALE

ハンドルネームは八尾の猫です。耽美と翻訳ミステリが大好きです。旧ブログはhttp://d.hatena.ne.jp/hachibinoneko/、メールアドレスはaae22500@pop21.odn.ne.jpです。

ショーン・オブ・ザ・デッド/エドガー・ライト監督

 『ホット・ファズ』ほどではないが、そこそこ面白い。
 ジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」を下敷きにした映画だが、イギリスが舞台なので籠城するのはショッピングセンターではなくてパブ。ゾンビを打ちのめす武器はレコードやクリケットのバットである。しかもレコードを投げるときは大事なものとそうでないものをわけている。余裕だ。
 ショーンはロンドンに住む二十九歳。仕事の面では冴えず、十二歳の時に再婚した母バーバラの夫フィリップとはうまくいってない。ある日、ヘマの連続からショーンは恋人リズからふられる。ふられた原因には彼自身にもあるにはあったが、居候として転がり込んでいた幼馴染の親友エドの存在も大きかった。
 リズから別れを告げられたことを契機に、生まれ変わることを決意するショーン。しかし彼は知らなかった。同じ都市に住まう多くの人間が一度死に、ゾンビという形で生き返っていることを。ようやく事態を把握した彼は、エド、リズ、バーバラ、その他の人間を連れ、日頃飲んだくれていたパブへと立てこもる。
 そこそこ面白かった。だが疑問が最後まで残った。彼ら一行はなぜ、中途で出会った人々と合流しなかったのか。仲がいいみたいなのに。あれはなにか深い意味があるのかと考え、思わずネットで検索してしまったが、別に理由はなかったようだ。
 なんでやねん。