アウェイクニング/ニック・マーフィー監督
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設定に惹かれるものがあったので何気なく借りてみたら、びっくりするほど好みにあった映画だった。
もう十二月だが、この作品が今年一番好みにあった創作物だったかもしれない。荒涼とした丘の上に建つ孤独な印象の寄宿舎、その寄宿舎の中で起きる殺人と幽霊騒動、幼い少年たちの殺伐とした人間関係と彼らの淋しさ、建物と向かい合う湖、この寄宿舎がある一家の住む屋敷だった頃のものと思しきドールハウス、ヒロインを含む登場人物達のトラウマと、歪められた記憶。
一九二一年。第一次世界大戦後のイギリス。名家出身の女性フローレンスは、婚約者を戦死で失ったのち、いんちき霊媒を暴く仕事にすべてを捧げていた。
ある日、彼女はルークウッド寄宿学校の教師ロバートから、依頼を受ける。
全寮制の男子校で、幽霊騒ぎが起こり、結果として少年ウォルターが命を失った。フローレンスは「幽霊狩り」ならぬ「偽幽霊狩り」をするため、学校へと向かった。寮母のモードは、フローレンスの著書のファンで厚遇してくれる。
持ち込んだ機器と己の知能を使い、フローレンスは名探偵よろしくウォルターの死の謎を解き明かした。幽霊などいなかったのだ。
だが、真の恐怖はそれからだった。
学校が休みに入り、広い校舎はフローレンス、ロバート、モードと、両親がインドに駐在している少年トム、そして雑役夫ジャレッドだけになった。
ロバートとは惹かれ合い、トムはフローレンスに懐いた。
だが、なにかがおかしい。自分達の他に、この学園には誰かがいる。やがて、フローレンスはこれまでの自分の考えをひっくり返すような出来事と出会う。
結末は平凡なもので、しかも曖昧なところが多いので、不満を覚える向きはあるかもしれないが、当方はこのラストも含め、大満足だった。
傑作ゴシックホラー映画。
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