FAIRY TALE

ハンドルネームは八尾の猫です。耽美と翻訳ミステリが大好きです。旧ブログはhttp://d.hatena.ne.jp/hachibinoneko/、メールアドレスはaae22500@pop21.odn.ne.jpです。

純白の朝はきらめいて/リサ・クレイパス

純白の朝はきらめいて (ライムブックス)

純白の朝はきらめいて (ライムブックス)

 ハサウェイ家の人々のロマンスを描いた「ザ・ハサウェイズ」シリーズ四作目。長男レオと家庭教師キャットのロマンスは以前から期待していたのだが、今回はどうも物語全体が間延びしているような印象を受ける。つい先日出版されたばかりの新シリーズ、ストークハースト家シリーズの二作『眠り姫の気高き瞳に』と、続編『火の鳥と幾千の夜を』で、クレイパス当人が魅力的な新境地を開拓しているだけに、今回は「あれれ、どうしちゃったんだ」と言いたくなるような作品だった。
 ロマンス以外にも「家族愛」や「きょうだい愛」を書きたいのは分かるが、「**と、**は実は肉親だった」というネタは、そろそろ限界に来ているのはないだろうか。

眠り姫の気高き瞳に (ライムブックス)

眠り姫の気高き瞳に (ライムブックス)

火の鳥と幾千の夜を (ライムブックス)

火の鳥と幾千の夜を (ライムブックス)