修道院の第二の殺人/アランナ・ナイト
- 作者: アランナ・ナイト,法村里絵
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2012/03/10
- メディア: 文庫
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どうも感想が書きにくい一作である。
ヴィクトリア朝エジンバラが舞台、警部補と新米医師(ちなみに義理の父親と息子)の主役コンビ、修道院で二人の女性が殺され、容疑者とされた男は第一の殺人は認めたものの、第二の殺人は認めない……背景も、探偵とその助手も、謎の設定も魅力的なのだが、どうも印象が薄い。
問題なのが「謎と真相」の部分で、この人とこの人がそういった人間関係にあり、「しかも犯人でした!」ともってくるには、もう少し伏線が欲しかった。
ジム・ケリーのフィリップ・ドライデンのシリーズのように、第二作でばけてくれることを期待する作品。