ザ・ウォード 監禁病棟/ジョン・カーペンター監督
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2012/03/02
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ホラー映画の巨匠の最新作は、小品だった。おそらくゲームに慣れている若い人間が、一番オチが分かりやすいのではないだろうか。しかし、結末の予想がつくものの、これはなかなか面白い作品だった。
「美しい屋敷に監禁され、恐ろしい迫害に悩む乙女」という古来からのゴシックロマンの伝統に則った作品で、ラストにどんでん返し……と言っても皆さん、分かるだろうが……がある。
燃え上がる一軒の農家。若い女性クリスティンは放火の罪で逮捕され、外観は美しい精神病院の監禁病棟に幽閉される身となった。監禁病棟には、クリスティンと同じぐらいの年齢の女性が、何人も閉じ込められていた。
クリスティンは、ある夜、病棟の廊下をさ迷うなにものかの気配に気づく。亡霊?そう言えば、この病棟からは患者が消える。医師や本人は「退院するのだ」と言っていたが、どうも胡散臭い。こちらを監視するような看護師たちも恐ろしい。
消えた患者は殺されるのだと考えたクリスティンは、友人となった女性とともに、危険を承知で病院からの脱出を図る。
ジョン・カーペンター監督のファンには……勧めにくい。
ホラー映画のファンにも……勧めにくい。
しかし、個人的には楽しめた作品。