グッドナイト マイ・ダーリン/インゲル・フリマンソン
グッドナイト マイ・ダーリン 悪女ジュスティーヌ 1 (集英社文庫)
- 作者: インゲルフリマンソン,Inger Frimansson,佐宗鈴夫
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/07/20
- メディア: 文庫
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スウェーデンの犯罪小説で、「悪女ジュスティーヌ1」である。続編である「シャドー・イン・ザ・ウォーター」を読了してから感想をアップしようと思ったが、結局こちらだけ先に読んでしまった。
ストーリー自体は、とりたてて個性的なわけではない……悪女ジュスティーヌのタイトル通り、ヒロインが関わる様々な犯罪が描かれる……のだが、繊細な文章と、個性的な書き方で見せる作家である。
ストックホルム郊外、美しい湖畔の館。ヒロインのジュスティーヌ・ダールヴィークは、製菓会社社長令嬢という恵まれた環境に生まれてついたものの、継母フローラからは虐待を、同じ年齢の子供たちからは酷い苛めを受けて育った。成人してから、ともにアジアに旅行に出かけた恋人には、浮気という裏切りを受けた。
恋人とその浮気相手は、旅行先から母国に帰って来なかった。
フローラはいまや高齢者介護施設に入っている。ある日、フローラをジュスティーヌが家に連れ戻した。
少女時代のかつての苛めの首謀者が、ふらりとジュスティーヌの館を訪ねてきた。そしてある事件が起きた。
これらの出来事は、時系列順には描かれない。パズルのピースのごとく少しずつ惨劇を予想させるエピソードが繰り出され、最後までほとんどそのスタイルは変わらない。
熱く、冷たい復讐小説。しかし、関係者のほとんどはああなったはずなのに、どういった続編が書かれたのだろう。楽しみだ。
シャドー・イン・ザ・ウォーター 悪女ジュスティーヌ 2 (集英社文庫)
- 作者: インゲルフリマンソン,Inger Frimansson,佐宗鈴夫
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/08/19
- メディア: 文庫
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