恐怖/高橋洋監督
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2010/12/22
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 26回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
監督と脚本が高橋洋、プロデューサーが一瀬隆重と人材が揃っているわりに、いま一つ面白くなかった。ところどころに光るところはあるけれど、全体的にはマイナスの印象が強い。なによりオチがよくある逃げとしか感じられない。
かつての日本軍が行っていた実験の映像を目の当たりにし、人格を一変させた医師の夫妻。フイルムの中で、脳をいじられた被験者たちは、普通の人間に見えないなにかを見ていた。そして夫妻は実験に取り憑かれ、夫は自殺する。残された娘二人は、母とは離れて育った。
やがて姉は集団自殺のグループに入り、自殺を試みるものの、そのグループこそは母達が実験体を得るために仕掛けた罠だった。姉は母親の病院に監禁され、実験を施された。妹は姉を追い、探す。ときおり姉の夢を見、謎めいた光を目に入れながら。
手術シーンの、頭蓋骨から暴かれた脳が花さながらに映し出されているところや、被験者も、実験者も女性ばかりが生き残るという歪んだ美しさを持つ設定など、いいところがなくもない。しかしながら前述の通り、オチが半端なものであり、作り手のやりたいことがよく伝わってこない映画だった。
- 作者: 北野 勇作
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/06/23
- メディア: 文庫
- クリック: 17回
- この商品を含むブログ (7件) を見る