FAIRY TALE

ハンドルネームは八尾の猫です。耽美と翻訳ミステリが大好きです。旧ブログはhttp://d.hatena.ne.jp/hachibinoneko/、メールアドレスはaae22500@pop21.odn.ne.jpです。

いたずらフェレットは容疑者/リンダ・O・ジョンストン

いたずらフェレットは容疑者 (ペット探偵2) (ランダムハウス講談社文庫)

いたずらフェレットは容疑者 (ペット探偵2) (ランダムハウス講談社文庫)

 ペット探偵のシリーズ第二作。前回愕然とさせられた「犯人当て部分の唐突さ」がずいぶんと柔らいでいる。インパクトの強さは第一作ほどではないかもしれないが、波瀾の様子を見せ始めたケンドラとジェフのロマンスもあいまい、かなり面白い。
 弁護士復帰のため、勉強に勤しんでいるケンドラ。試験に集中したい彼女の前に、とてつもない難題がふりかかった。思わぬ収入減のため家の母屋をタレントのシャーロットに貸し出しているのだが、シャーロットの恋人の一人が殺された。しかも亡骸の周りには、シャーロットが違法に飼っているフェレット達がいた。被害者はフェレットに食い殺された、かもしれない。このままではフェレットは処分されてしまう。ペットシッターとしての職務をこなしながら、そしてお勉強をしながら、素人探偵に挑むケンドラ。恋人ジェフが同居を提案し、さらに悩みは増える。
 人間よし、動物よし、謎解きもまあまあまとも。コージーミステリの名シリーズ。