いたずらフェレットは容疑者/リンダ・O・ジョンストン
いたずらフェレットは容疑者 (ペット探偵2) (ランダムハウス講談社文庫)
- 作者: リンダ O ジョンストン,片山奈緒美
- 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
- 発売日: 2007/08/02
- メディア: 文庫
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ペット探偵のシリーズ第二作。前回愕然とさせられた「犯人当て部分の唐突さ」がずいぶんと柔らいでいる。インパクトの強さは第一作ほどではないかもしれないが、波瀾の様子を見せ始めたケンドラとジェフのロマンスもあいまい、かなり面白い。
弁護士復帰のため、勉強に勤しんでいるケンドラ。試験に集中したい彼女の前に、とてつもない難題がふりかかった。思わぬ収入減のため家の母屋をタレントのシャーロットに貸し出しているのだが、シャーロットの恋人の一人が殺された。しかも亡骸の周りには、シャーロットが違法に飼っているフェレット達がいた。被害者はフェレットに食い殺された、かもしれない。このままではフェレットは処分されてしまう。ペットシッターとしての職務をこなしながら、そしてお勉強をしながら、素人探偵に挑むケンドラ。恋人ジェフが同居を提案し、さらに悩みは増える。
人間よし、動物よし、謎解きもまあまあまとも。コージーミステリの名シリーズ。