六蠱の軀/三津田信三
- 作者: 三津田信三
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/03/25
- メディア: 文庫
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死相学探偵シリーズ三作目。このシリーズ、段々はっちゃけたところが少なくなり、実にまっとうなミステリ風になってしまい、ちとつまらない。
若い女性を次々と狙う猟奇殺人。帯にもばっちりと書いてあるのだが、どうやら犯人は各女性が持つ理想の部位(胸部や脚など)を集め、理想の女性像を作り上げようとしているようだ。これまでの事件で関わりを持った刑事から依頼を受け、弦矢俊一郎は調査に乗り出す。
論理もへったくれもないにも関わらず、「こういう設定でこの立ち位置にいる人間が犯人だろう」と考えていたら、それがそのまま当たっていた。そこに到達するまでの弦矢の推理は良かった。
次回では、そろそろ黒幕が登場するんだろうか。