クリスチーナの館/ギャヴィン・ワイルディング監督
- 出版社/メーカー: クリエイティブアクザ
- 発売日: 2001/01/25
- メディア: DVD
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クズ・ホラーと言い捨ててしまっては少々気の毒か。クズ・ホラー以上まあ凡作と言えなくもないホラー映画である。
ゴシックホラーの皮を被ってはいるものの、実際にはブロンド(時には黒髪)で胸の大きな女の子がやたらと出てきて、怖い目に遭うというB級映画である。
十七歳のクリスチーナは様々な物事に悩まされていた。思春期の弟はとみに生意気になり、父親は支配的で、クリスチーナの異性交遊に目を光らせてくる。そればかりではない、時として娘である彼女に性的な振る舞いを仕掛けてくることがある。頼みの綱の恋人はためらう彼女に肉体関係をしきりに迫ってくる。母親は……「ある病院」にずっと入院しており、クリスチーナが会いに行っても子が子であることも分からない状態だ。おまけに新しい家は、なにかが不気味だ。おかしな音が聞こえる。誰かに見られているような気がする。だが、誰もがクリスチーナの気のせいだと言った。彼女の心の安らぎは、家の修理のためにやってくる物静かな青年だった。
やがてクリスチーナの周囲で連続少女殺人事件が発生する。
あらすじだけ書き出してみると、ダリオ・アルジェント風の妖しくも背徳的なゴシックホラー映画ができそうなものだが、実際に見てみるとさっぱり面白くない。全体を流れるチープな雰囲気と、冗長さのためであろう。見ながらクリスチーナ、お前はもっと友達のことを心配してやれと思う。
B級ホラー映画ファンになら奨められる作品。