カルト/白石晃士監督
- 出版社/メーカー: オデッサ・エンタテインメント
- 発売日: 2013/10/02
- メディア: DVD
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白石晃士が構成・演出を務めた『ほんとにあった! 呪いのビデオ THE MOVIE2』がとても怖く、またミステリ的な仕掛けに本当に感心したので、彼の関わった作品を見たいと考え、『カルト』のDVDを手にした。
最後まで見た感想は、
「えっ、ここで終わり??」
というものだった。それまでがなかなか面白かっただけに、さらに脱力感が増した。「本当の戦いはこれからだ」って、なんか少年漫画の打ち切りのとき、主人公が発する台詞のようだ。
恐怖の正体の一部は、タイトルから察することができるものだが、他にも読者に戦慄を与えるため、あるものが出て来る。また謹厳実直そうに見えた霊能者のあとに現れた霊能者が、無礼で、ホスト風のいかにもちゃらちゃらした青年だというところが面白い。名乗った名前もNEOというふざけたものである(ちなみに実力はある)。
心霊番組のレポーターに起用されたあびる優、岩佐真悠子、入来茉里の3人。彼女達はディレクターにある恐怖映像を見せられ、この事件が起きた家に行き、事件を追うように命じられる。しかし、それは人智をも超えた惨劇の幕開けだった。
あの結末には、きっと賛否両論の嵐が吹き荒れることだろう。
ひょっとして続編を作るため、あんな最後にしたんだろうか。
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↑ホラー映画としてもとても怖いが、同時にミステリ的趣向にも唸らされる傑作。