FAIRY TALE

ハンドルネームは八尾の猫です。耽美と翻訳ミステリが大好きです。旧ブログはhttp://d.hatena.ne.jp/hachibinoneko/、メールアドレスはaae22500@pop21.odn.ne.jpです。

死を啼く鳥/モー・ヘイダー

死を啼く鳥 (ハルキ文庫)

死を啼く鳥 (ハルキ文庫)


 ウィキペディアによると、世界的に大ヒットしたデビュー作とあるが、当方には琴線に触れるものは特になかった。むしろ2000年に書かれた『死を啼く鳥』から、2010年の『喪失』までの十年間で、いかにモー・ヘイダーがミステリ作家として成熟したか慮り、感心することしきりである。
 ロンドンの廃材置場で発見された五体の娼婦の腐乱死体。彼女達の惨い死体には、さらに惨いことに、胸に本物の小鳥が縫い付けられていた。
 幼い少年だった頃、やはり幼い少年だった兄を、子供を性的に狙う変態と思しき相手に誘拐されて以来、トラウマに悩まされているキャフェリー警部が事件に(そして恋人との別れ話に)挑む。
 『喪失』のすぐ次の作品“ Quiet Day“ を訳して欲しい。


モー・ヘイダーのウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC

悪鬼(トロール)の檻 (ハルキ文庫)

悪鬼(トロール)の檻 (ハルキ文庫)

喪失〔ハヤカワ・ミステリ1866〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

喪失〔ハヤカワ・ミステリ1866〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)