シンドロームE/フランク・ティリエ
- 作者: フランク・ティリエ,平岡 敦
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/11/25
- メディア: 文庫
- クリック: 15回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
- 作者: フランク・ティリエ,平岡 敦
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/11/25
- メディア: 文庫
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
上映される先々で、流血と暴力が発生する映画と聞き、当方が想像するのは、ジョン・カーペンター監督『世界の終わり』だ。
この『シンドロームE』に登場する短編映画を見たものは、あるものは失明し、あるものは殺されて脳髄と眼球を抜き取られ、そしてあるものはひどい暴力性を帯びて犯罪加害者となる。
『死者の部屋』のリューシー・エヌベルと、『タンタロスの審問官』とその続編『七匹の蛾が鳴く』のフランク・シャルコ、二人の捜査官が共演する作品……と偉そうに書くが、『タンタロスの審問官』と『七匹の蛾が鳴く』は読んだことがない(作中のフランク・シャルコの描写から察して、とても暗いサイコサスペンスなんだろう)。
リューシーとフランク、二人はこの映画の持つ秘密とその創造者、そして連続殺人犯人を追うため、本国フランスはもちろんエジプトやカナダまで出張し、犯罪と戦う。
地理的、そして歴史的にスケールの大きく、そして陰惨なサスペンスである。フランス産だが、ハリウッドで金銭をかけてゴージャスに映画化されても似合いそうだ。
このラスト、カミラ・レックバリの『悪童』ばりにひどく気になるのだが、続編、無事に翻訳されるんだろうか。
- 作者: フランクティリエ,Franck Thilliez,平岡敦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/04/25
- メディア: 文庫
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
- 作者: フランクティリエ,吉田恒雄
- 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
- 発売日: 2008/04/10
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
タルタロスの審問官 (ランダムハウス講談社文庫 テ 1-1)
- 作者: フランク・ティリエ,吉田恒雄
- 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
- 発売日: 2007/10/01
- メディア: 文庫
- クリック: 26回
- この商品を含むブログ (4件) を見る