FAIRY TALE

ハンドルネームは八尾の猫です。耽美と翻訳ミステリが大好きです。旧ブログはhttp://d.hatena.ne.jp/hachibinoneko/、メールアドレスはaae22500@pop21.odn.ne.jpです。

闇芝居 第三期

 『闇芝居』シリーズ、第三作目。第三作目に入り、いきなり質が落ちたように感じられる。というのも、第三期では異形のモンスターを見せることに熱心で、ストーリー展開が偏っているからだ。
 わずか数分という一話一話の短さという制約もあるのだろうが、「主人公が出てくる→異形の物が出てきて襲われる」、「主人公が出てくる→異形の物が出てきて襲われる→主人公も異形のものになってしまう」というパターンで13話がほぼ固定されてしまっている。
 気を吐いていたのは、「メリーゴーランド」、「お雛様」、「4人目」ぐらいだった。
 この『闇芝居 第三期』、シリーズで初めて連作短編のような形になっており、一話ごとに変わるEDも不気味だったが、いま一つ締まらない形で終わった。
 現在出ているシリーズをすべて見た。『闇芝居』がこれ以降も続くかどうか分からないが、「最初の衝撃」ということもあり、もっとも怖かったのがやはり『闇芝居 第一期』の「惨拝」だった。