美の巨人たち／日曜美術館

　夏の楽しみの一つに、『美の巨人たち』における「日本の建築」シリーズがある。これは個人の邸宅から宿泊施設、戦国武将の城まで様々な日本の建築を、四周連続で放映する。今年は、辰野金吾「奈良ホテル」が楽しみだ。もっと明治・大正時代のお屋敷を取り上げてくれるとさらにいいのだが。
　昨年はやはり大好きなフィーレ神父、プチジャン神父「大浦天主堂」と片山東熊　「赤坂離宮・迎賓館」（http://d.hatena.ne.jp/hachibinoneko/20120805）だ。
　もう一つの楽しみは『日曜美術館』で八月後半に放映される「故宮皇帝たちの至宝」及び「ガレを超えろ！ドーム兄弟の挑戦」である。
　NHKスペシャル、『シリーズ故宮　第1回　流転の至宝』を録画しそこねたのは、痛恨の極みだった。早めの再放送を期待するしかない。
　「ガレを超えろ！ドーム兄弟の挑戦」も嬉しい。ガラス工芸家として、ドーム兄弟は確実に時代を代表する創作者であるにも関わらず、テレビ番組で取り上げられる回数が、エミール・ガレやルネ・ラリックと比べると圧倒的に少ない。ぜひルイス・カムフォート・ティファニーも取り上げて欲しい。