FAIRY TALE

ハンドルネームは八尾の猫です。耽美と翻訳ミステリが大好きです。旧ブログはhttp://d.hatena.ne.jp/hachibinoneko/、メールアドレスはaae22500@pop21.odn.ne.jpです。

エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY

 現代イギリスにかの名探偵が蘇ったという設定の、イギリスBBC製作『SHERLOCK/シャーロック』のシーズン3がまったく別物のようにつまらなくなってしまったため、大変悲しかった。シーズン1とシーズン2ではくっきりと存在していた「シャーロック・ホームズらしさ」が微塵もない。そのうえ話もつまらなかった。いったいなにが起きたのか。どうかシーズン4では復活していますように。
 現代アメリカ合衆国にかの名探偵が蘇ったという設定の、アメリカCBS製作『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』を手に伸ばす。こちらは助手のワトソン医師が女性という設定(名前はジョンならぬジョーン)で、台湾系アメリカ人のルーシー・リューが演じている。
 こちらもシャーロック・ホームズらしさはあんまりない。少なくともDVDの第1巻に収録されていた「摩天楼の名探偵」と「あなたが寝てる間に…」では感じられない。
原典と共通するのは登場人物の名前と、名探偵が薬物依存者という設定ぐらいで、ヴィクトリア朝から現代に舞台を移し、うまく換骨奪胎していた『SHERLOCK/シャーロック』のシーズン1やシーズン2と比べると、『SHERLOCK/シャーロック』に失礼なぐらいだ。
 確かにホームズは変人だが、これがお国柄なのか、助手のワトソンも、レストレード警部ではなくてグレッグソン警部も、ホームズに対して結構強気だ。
 ミステリドラマとしての出来はまあまあなので、「シャーロック・ホームズ??」という部分には目を瞑り、もうしばらく見ることにする。

↑シーズン1と2は傑作