ポゼッション/オーレ・ボールネダル監督
映画のタイトルで『ポゼッション』と聞くと、反射的にイザベル・アジャーニが出演する(私にとって)まったく訳が分からない映画が浮かぶ。そちらはアンジェイ・ズラウスキー監督の作品だ。これから取り上げるのは、オーレ・ボールネダル監督の悪魔憑きテーマの映画だ。
巨匠サム・ライミが製作に関わっていて、非常に堅実な出来栄えの映画だ。悪魔に憑かれた少女の演技と演出は光っているし、すべてが平均点より上だが、やはり内容が古典的に過ぎる。このままでも決して悪くないホラー映画だが、もう少し突け抜けたところや、新鮮味が欲しかった。
……なんだが、セルジ・ビスカイノ監督『パラノーマル・エクスペリエンス』(http://d.hatena.ne.jp/hachibinoneko/20130930)と同じような感想を抱きながら、こちらにはやや点が辛くなるのは、やはり見る前の期待値が大きかったためだろう。
妻と離婚した中年男性クライドは、週末に二人の幼い娘と会うことを楽しみにしている。ある日次女エミリーがガレージセールで古い小箱を買ったときから、エミリーの様子がおかしくなる。
悪魔がエミリーに取り憑いたのだ。
それから娘を取り戻すため、クライドの孤独な戦いが始まる。
オーレ・ボールネダルやサム・ライミの名前を聞くと、求めるものが大きくなってしまうが、低予算ホラー映画としてはすごく出来がいいのだと思う。
オーレ・ボールネダル監督『モルグ』は昔見て面白いと思った覚えがあるのだが、内容をすっかり忘れている。『ポゼッション』がわりと面白かったから、もう一度見てみるか。
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↑今更だが、こちらの『ポゼッション』は凄い作品だったんだな。
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↑『モルグ』を見たいと思ったが、まだDVDにはなっていないようだ。