FAIRY TALE

ハンドルネームは八尾の猫です。耽美と翻訳ミステリが大好きです。旧ブログはhttp://d.hatena.ne.jp/hachibinoneko/、メールアドレスはaae22500@pop21.odn.ne.jpです。

スリラー/アンソニー・ヒコックス監督

 新しい館を手に入れ、引っ越した一家。妻は幻覚を目にし、かつての惨劇を予測するものの、誰にも信じてもらえない……というありふれて、ありふれて、もうたまらないほどありふれた設定の幽霊屋敷映画。過大な期待は禁物ながら、そこそこ面白い。
 アメリカでキャリアウーマンとして働いていたヒロインは、実の息子と、二度目の夫とともに、母国イギリスに引っ越す。実は夫は、妻には内緒で壮麗な館を手に入れていた。 
 最初は喜ぶものの、妻はやがて血生臭い幻影に悩まされるようになる。しかし、夫はそれを信じてくれない。実は夫は仕事がうまくいっておらず、金銭に困っていた。しかし屋敷と、妻との生活に執着するあまり、無理な金策に走るようになる。
 その頃、妻はかつてこの屋敷で殺人事件が起きたことを、調べ上げていた。かつての住人の夫人が殺され、その息子は事故死、犯人もまた自殺したという。幻影は、この事故が原因なのか。
 過去の事件の謎解きもあり。まあまあ面白い。