クリーム・ガールズ〜最後の絶叫〜/ニック・サイモン監督
対象が漫画であれ、小説であれ、映画であれ、感想を書くときにもっとも困るものが、これといった感想が浮かんでこないものである。例えばこの『スクリーム・ガールズ〜最後の絶叫〜』がそうだ。
「スクリーム」シリーズのウェス・クレイヴンが最期に手掛けたホラーなのだが、大きな欠点はないもののいま一つ印象が薄く、二カ月もすればなにもかも忘れてしまいそうだ。
本物の死体を被写体とした写真を送りつけられる田舎のスーパーの店員コリーン。彼女はそれらを撮影したであろう連続殺人鬼にしてストーカーに狙われていたのだ。一方、死体を映した写真に魅せられ、カメラマンとその一行がコリーンの住む土地にやってきて、そして知り合う。そしてストーカー兼殺人鬼もやってくる。
演出のためなのだろうが、画面が暗すぎてなにが起きているのかがよく見渡せないのもマイナスポイント。
良くも悪くもB級ホラー映画の典型。