FAIRY TALE

ハンドルネームは八尾の猫です。耽美と翻訳ミステリが大好きです。旧ブログはhttp://d.hatena.ne.jp/hachibinoneko/、メールアドレスはaae22500@pop21.odn.ne.jpです。

闇芝居 第二期

 文字通り、『闇芝居』の第二期である。どこにでもいる人々があっという間に恐怖と破滅のどん底に落ちていく不条理な話……少しだけ例外はあるが……一期と同じく13話、収録されている。
 前述の通り、第一期と比べると、主人公が破滅しない代わりに主人公の大事な人間が惨劇に巻き込まれる、はたから見れば主人公は破滅しているが本人は幸せ、ものすごく酷い目に遭う人はおそらく最後まで出なかっただろう、などほんのちょっと傾向が変わってきている。
 第一期(http://d.hatena.ne.jp/hachibinoneko/20160802
で紙芝居の読み手のことを「笑顔以外の表情のない」と書いているが、それは間違いで、読み手は笑った顔の仮面をつけているので、それ以外の表情がないのである。やっぱり怖い。また舞台は黄昏時の公園から、黄昏時のデパート屋上の遊園地に変わっている。
 第二期は、腹話術と人形の物語「タロちゃん」や、不気味なマトリョーシカ人形と、よせばいいのにそれを拾った家族を描いた「中身」など、大好きな人形にまつわる怪談も多く、嬉しかった。
 三期を見るのが楽しみ。

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