グッドナイト・マミー/フランツ監督 、フィアラ監督
- 出版社/メーカー: アメイジングD.C.
- 発売日: 2016/04/02
- メディア: DVD
- この商品を含むブログ (2件) を見る
すべて入りきらなかったが、監督はヴェロニカ・フランツ ゼヴリン・フィアラの2人。
密かに「童心と恐怖」と名付けている映画の一群がある。ロバート・マリガン監督『悪を呼ぶ少年』、フィリップ・リドリー監督『柔らかい殻』、ガブリエーレ・サルヴァトーレス監督『ぼくは怖くない』、ギレルモ・デル・トロ監督『パンズ・ラビリンス』もこの範疇に入るかもしれない。まだまだあるかもしれない。
子供ゆえの残酷。
子供ゆえの無垢。
そして子供ゆえの知識の欠如。
そうしたものがよく描写されているホラー映画の中で、「おそるべき子供たち」ものとは限らず、子供が加害者であることもあれば被害者であることもあり、共犯者、そして傍観者の場合もある作品。
このジャンルでは比較的目にすることが少ないオーストリアの映画で、とにかく風景が美しい。森。とうころこし畑。川。そして豊かな自然の中にある別荘は、いかにも内装が洗練されていて都会的。
この別荘に双子の男の子と母親が暮らしている。母親は手術のためとやらで、美しい顔を包帯で覆い隠している。そしてわが子であるはずの双子への態度が、双子からみればおそろしいほど理不尽なものになっていた。
やがて双子は、自分と暮らしている女が、本物の母親なのか疑い始める。
ある狂気が膨らんでいくのが圧倒的。
察しの早い方なら序盤で真相が分かるであろうが、それでも最後まで見せる力を持つ映画。ゴキブリがたくさん出て来るので、苦手な人は注意だ。そして後味は、お世辞にもいいとは言えない。
秀作。
- ジャンル: CD・DVD・楽器 > DVD > 洋画 > ホラー
- ショップ: ローチケHMV 2号店
- 価格: 1,380円
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2005/04/23
- メディア: DVD
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
↑どれも素晴らしいホラー映画