FAIRY TALE

ハンドルネームは八尾の猫です。耽美と翻訳ミステリが大好きです。旧ブログはhttp://d.hatena.ne.jp/hachibinoneko/、メールアドレスはaae22500@pop21.odn.ne.jpです。

恐怖ノ黒鉄扉

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 スペインの恐怖映画である。
 マシュー・パークヒル監督『恐怖ノ黒電話』や
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 ロドリゴ・グディノ 、ロドリゴ・グディーニョ監督『恐怖ノ黒洋館』(これは見たことがない)とは、タイトルに同じ「恐怖ノ黒」という言葉が入っているが、とりたてて関係性がないらしい。製作された国も違っている。
 内容も大きく異なっている。『恐怖ノ黒鉄扉』は典型的なスラッシャー映画だ。
 若い男女が夜中に道に迷い、バスで帰ると言い出した一人をのぞき、全員が廃墟となったモーテルに泊まることとなった。このジャンルのお約束として、モーテルに足を踏み入れなかった一人も含み、若者たちは殺人鬼の刃に倒れていく。スラッシャー映画に慣れている人なら、殺されていく順番すら察しがつくだろう。そしてその推察は外れない。
 ものすごく面白いわけではないが、この種の映画に人が求めているものは一通り揃っている。
 「さあ、殺人鬼が来るぞ、来るぞ」と言ったところでなかなか現れず、うまく観客を焦らしたと思えば、「なんでこんなギャグみたいな殺し方にしちゃったの、雰囲気が台無しだよ」という場面もある。実はこの『恐怖ノ黒鉄扉』はバルセロナ映画学校出身の監督12人によるホラーで、この船頭の多さが前述のようなアンバランスさを生んでいるのかもしれない。
 ある一人がどうにか洋館を脱出してからの展開が怖かった。スラッシャー映画の潮流を作ったある二つのホラー映画の名前が浮かぶ。先達の傑作に対して敬意を払ったのか、それともやってみたかったのか。ホラー映画、しかもこのタイプのホラー映画が好きなら見て楽しめると思う。
 監督は以下の通り。

カルロス・アロンソ 、 ディダック・セルベーラ 、 マルタ・ディアス 、 ローラ・ガルシア 、 ギリェム・エウヘニ 、 アンダー・イリアルト 、 ジェラール・マルティ 、 マーク・マルチネス 、 ルーベン・モンテロ 、 アルナウ・ポンス 、 マーク・プジョラ 、 ミゲル・サンチェス 、 マルタ・ディアス・デ・ロペ 、 ラウラ・ガルシア 、 エウジェニ・ギリェム 、 アンデル・イリアルテ 、 ジェラルド・マルティ 、 マーク・マルティネス[監督] 、 マルク・プジョラル

恐怖ノ黒電話

恐怖ノ黒電話

[rakuten:ebest-dvd:13916902:detail]
↑紛らわしいが、シリーズものにあらず