FAIRY TALE

ハンドルネームは八尾の猫です。耽美と翻訳ミステリが大好きです。旧ブログはhttp://d.hatena.ne.jp/hachibinoneko/、メールアドレスはaae22500@pop21.odn.ne.jpです。

ダークハウス/ウィル・キャノン監督

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 うん、これは駄目だった。
 製作がジェームズ・ワンというところが、なんと言うかさらに「がっかり感」を増幅させる。監督を務めた
死霊館』(http://d.hatena.ne.jp/hachibinoneko/20131016)では結構見直したにもかかわらず。
 駄目な点は86分という尺の短さにも関わらず、だらだらした展開のためやたら長く感じられることだ。筋の運びさえもう少しすっきりとしていたら、このありふれた設定とオチでも、もう少し観客を退屈させない映画になっていただろう。
 かつて小さな町でマーサ・リビングストンという若い女性が、友人を大量に殺戮し、第二のリジー・ボーデン事件と呼ばれた。それから二十年間以上が経過したにも関わらず、事件現場の屋敷では亡霊がさ迷い出るともっぱらの噂だった。
 母親がこの屋敷にいる夢を繰り返し見る青年は、悩んだすえ、心霊現象を調査する男女(青年自身の恋人含む)とともに、屋敷に足を踏み入れる。
 その夜、警察が駆けつけてきたとき、屋敷は惨劇の場と化していた。とりあえず見つかった生存者……容疑者でもある……に警察や心理学者が話を聞く一方、捜査員はまだいるかもしれない生存者や逃走者を調べ、そして青年たちが撮影していた「心霊現象」の映像を見るのだ。
 典型的な設定、典型的なオチ、出来はどこにでもあるようなもの。
 暇があれば。