グッド・ワイフ彼女の評決

出版社/メーカー: パラマウントホームエンタテインメントジャパン
発売日: 2011/11/11
メディア: DVD
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　久しぶりに「大当たり！」のミステリドラマにであった。
　アメリカ合衆国の放送局CBSで放映されている『グッド・ワイフ彼女の評決』シリーズである。
　第一シリーズの五話「苦渋の選択」まで見たが、ミステリドラマとしても、人間ドラマとしても、はずれの回は一つもない。
　そして女性の書き方がすごくうまい。敵であり味方でもある姑との関係とか、ヒロインの夫が汚職事件に巻き込まれて以来、離れていった友人の言動とかが、いかにもありそうだ。
　ロースクールを首席で卒業し、弁護士として二年間活躍したものの、夫のキャリアを支え、そして二人の子供を育てるため、家庭に入ったアリシア。しかし平穏な日々と幸福はわずかな間に破壊された。夫が汚職と女性スキャンダルで逮捕され、刑務所に収監されたのだ。家族を養うため、十三年ぶりに弁護士として復帰する。しかしキャリアウーマンとしてのブランクは長く、夫の問題もあり、アリシアはたびたび困難にぶつかることとなる。
　基本的に「謎とその真実を解明する」ことを目指す、私立探偵や警察官が主役のドラマとは異なり、法廷を舞台としたドラマではまた別の勝利が要求される。それは被告人の利益となることであり、それは「解明された真実」とはしばしば対立することがあり、アリシアを苦しめるのだ。
　またいかに法廷で有利になるよう、相手を出し抜くための証拠をいかにして集めるかも重要になってくる。その過程は楽しかったり、つらかったりする。
　同僚や、法廷で敵対する相手ばかりでなく、各事件ごとに登場する裁判官の個性も魅力的。
　傑作シリーズ。
　どうかこのまま、質が保たれていきますように。