悪霊の棲む館/ ショーン・トレッタ監督
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これは見逃していた「ファウンド・フッテージ」もの。
心霊ハンターが牧師一家皆殺しのあった家に滞在、協力者達と調査を始めるという古典的な内容である。似たようなタイトルのホラー映画が山のようにあふれかえっているだろうが、派手さや完成度において大きく及ばないとは言え、ジョン・ハフ監督の傑作『ヘルハウス』を連想させられる。
アリゾナでかつて起きたマスターソン牧師一家殺人事件。妻だけは留守にしていて生き延びたものの、夫と二人の子供を失った悲しみのあまり、自殺した。犯人はいまだ分からない。
二十年後、この家の現在の持ち主である、マスターソン牧師の弟から依頼された高名な心霊学者の女性カーター・シムズは、依頼人が手配したカメラマン及びライターとともに調査にとりかかる。
しかし、そこに教会の信者だという若い女性メアリが現れる。熱心な信者である彼女は、ときおり常軌を逸した態度を見せ、他の三人、ことにカーターと対立する。そして四人の前で、少しずつ超常現象が起こり始める……ちなみに超常現象よりも、狂信的なメアリのふるまいの方が怖い。次になにを始めるか、分からない不気味さを始終発散している。
物語が幕を開けてすぐに、映画の結末を暗示させるような言葉があるし(なにせ原題は“ DEATH OF A GHOST HUNTER“ )、やはり冒頭でかつてこの家で起きた牧師一家殺人事件の真相がほのめかされているため、やや興が殺がれる。またかつての牧師殺人事件と、ある登場人物の最終的な目的がよく分からない。隠されていた関係は分かったが、結局あの人はなにがしたかったんだろう。
全体的に地味ではあるし、前述の通り言いたいことはあるが、それでもこのクラシカルさ、陰気で上品な雰囲気ゆえ、素直に「見て良かった」と感じられる作品。
屋敷というほど規模のある家が舞台ではないけれど、「幽霊屋敷」映画がお好きな人はちょっと楽しめる。
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