アパートメント:143/カルレス・トレンス監督
『〔リミット〕』(http://d.hatena.ne.jp/hachibinoneko/20110510)のロドリゴ・コルテス監督が脚本を書いたホラー映画だと聞いて、期待していたのだが、いまひとつ、いやいまふたつだった。
フェイク・ドキュメンタリーのホラー映画があまり出回っていないときならまだしも、ホラー映画の新作に石を投げれば必ず幾つかは当たるという昨今においては、あまりにもありふれた内容だ。ありふれた内容であっても、例外的に面白い作品もあるが、この作品はそうではない。
超常現象の論理的な解明という「謎と解決」も仕込まれているが、日本ですでに小野不由美「ゴーストハント」というはるかに優れた名作シリーズがある。
妻を失った男が、思春期の娘と、幼い息子を連れ、新しいアパートメントに引っ越してきた。しかし、超常現象が続き、父親は超心理学科学者のチームに調査を依頼する。思春期の娘は、母親の死のことで父親を責めていた。
ロドリゴ・コルテスの次回作に期待。