青雷の光る秋/アン・クリーヴス
- 作者: アン・クリーヴス,玉木亨
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2013/03/21
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〈シェトランド四重奏〉最終章。もっとも続編があると知り、脱力した。
ミステリとしての出来栄えは、第一作『大鴉の啼く冬』に次いで良い。そして最終章に相応しく、かなり意外な出来事が起きる。これはぜひとも、シリーズが刊行された順番に呼んで欲しい。この「意外な出来事」といい、狭いコミュニティの人間関係の摩擦や、被害者の人となりから事件が発生する様子は、同じくイギリスの女性ミステリ作家であるアガサ・クリスティを彷彿とさせる。
嵐の孤島で起きる連続殺人事件。本格ミステリ愛好家の心をくすぐる設定だ。
ペレス警部は婚約者フランを伴い、故郷のフェア島へと帰った。バードウォッチングが盛んな島の、フィールドセンターでひらかれた婚約祝いパーティの直後、センターの職員アンジェラが殺される。彼女は世界的に有名な学者であり、様々な人間の愛憎の渦の中心にいた。やがて嵐のため交通が途絶え、連続して発生する殺人事件に、ペレス警部が挑む。それは、肉親を含め、彼の愛する人間を巻き込むものだった。
〈シェトランド四重奏〉の哀しきフィナーレである(続編はあるけれど……)。
なかなか面白かった。
- 作者: アンクリーヴス,Ann Cleeves,玉木亨
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- 作者: アン・クリーヴス,玉木亨
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- 作者: アン・クリーヴス,玉木亨
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