FAIRY TALE

ハンドルネームは八尾の猫です。耽美と翻訳ミステリが大好きです。旧ブログはhttp://d.hatena.ne.jp/hachibinoneko/、メールアドレスはaae22500@pop21.odn.ne.jpです。

シャーク・ナイト/デヴィッド・R・エリス監督

シャーク・ナイト [DVD]

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 いかにもB級ホラー映画らしい映画。断っておくが、これは貶めるために言っているわけではない。
 説明によると、大小取り混ぜた46種類の鮫が登場しているはずだが、舞台が夜なので画面が暗いうえ、悲しいかな当方のような素人には大きさと大まかな形態しか、鮫の判別がうまくできない。
 シチュエーションも、ホラー映画ファンにはお馴染み、大学生達が、大自然の中にバカンスへと出かけると、そこにはサイコさん達がいて、彼らは次々と生命を失っていくというもの。オチも絶対にやるぞと思っていたことをやってくれる。
 もっとも殺人の方法をほぼ鮫一本に絞っている(妙な表現だが)のが珍しく、と間の取り方、ようは被害者の嬲り方がうまい。このジャンルの映画である以上、殺されるのは分かっているが、どのようなタイミング、どのような鮫の使い方をするのか、なかなか見るものをはらはらさせてくれる。
 豊かな自然に囲まれたクロスビー湖で、試験が終わったのちの開放感を満喫する七人の大学生。七人の一人、サラの地元のはずだが、なぜかサラはそれほど嬉しそうでもない。自分の知人に出会ったときはなおさらだ。
 ウォータースポーツを楽しむ彼らは、仲間の一人が湖には決していないはずの鮫に襲われ、愕然とする。そしてなんとか助け出そうとする。
 あとは鮫VS学生、サイコVS学生のデスマッチが続く。学生側には、戦力として犬もいる。
 きっと『シャーク・ナイト2』か『シャーク・ナイト・リターンズ』につながることだろう。