FAIRY TALE

ハンドルネームは八尾の猫です。耽美と翻訳ミステリが大好きです。旧ブログはhttp://d.hatena.ne.jp/hachibinoneko/、メールアドレスはaae22500@pop21.odn.ne.jpです。

恐怖/セス・ホルト監督

 『妖婆の家』(http://d.hatena.ne.jp/hachibinoneko/20111218)のセス・ホルト監督による、B級ゴシックサスペンス。ジェラール医師役で、クリストファー・リーも出演している。
 立て続けに母を失い、親友をも失った車椅子の美少女ペニー。十年前に母と離婚した、南仏に住む父に同居を誘われた彼女は、イタリアから旅立つ。ところが大邸宅には父の姿はなかった。
 初めて顔を合わせた父の後妻ジェニーは、父は健康体で出張に行っていると言ったが、空港まで迎えに来てくれた若い運転手ロバートは、父親は病気がちなのに出張に行ったのだと、微妙に食い違う話をしている。
 その晩、あてがわれた寝室を抜け出たペニーは倉庫で父の亡骸を見た。しかし、もう一度見たときには死体はなく、誰もペニーの言うことを信じてくれない。家にしょっちゅう出入りしているジェラール医師も、ペニーの精神状態を案じている素振りだ。ペニーはロバートの力を借り、父親が財産目当てにジェニーに殺されたという証拠を掴もうとする。しかし、かえって「気が触れているのではないかと」追い詰められていく。
 最後のどんでん返しの連続も、今となっては古風なものだが、ミステリ映画が好きならそこそこ楽しめる。ちょっとした拾い物だった。
実は一番怖いのはDVDの一番怖いのはジャケットの表紙なのだが、ここにアップできなくて残念だ。興味のある向き(怖いイラストレーションが見たい人)は、検索サイトなので探してもらいたい。

↑どこか物悲しいサスペンス映画