POV 〜呪われたフィルム〜/鶴田法男監督
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2012/06/29
- メディア: DVD
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いまやありふれた手法となった、フェイクドキュメンタリー形式のホラー映画。ありふれた手法、ありふれた物語であるものの、結構怖かった。「緊張が高まったときに鳴る携帯電話」、「静寂の中でのノック」など、日常の中でもありそうなものを使って、観客をよく怖がらせている。つくづくホラー映画は音響と、間の取り方が命なのだと思わせてくれる。
アイドルの志田未来と川口春奈。二人が出演する番組で、心霊映像を特集されることになった。番組のために再生した映像で、のっけから少女達とスタッフは異様なものを見る。どこかの中学校の女子トイレ(……春奈の出身の中学校のトイレと似ている)。いるはずもないはずの人間の影が映り、扉は勝手に開く。奇怪な映像は続き、さらに番組そのものを録画したカメラも、少女達の背後に異様なものが映し出していた。
霊能者の助言に従い、春奈が卒業した中学校へと一行は向かう。がらんとした学校に案内役としていたのは、かつては怪談など全く信じない女性教師だった。肝心要の霊能者はなかなか到着せず、一行は学内を見て回る。そして恐怖の一夜が始めまった。
学校を舞台にした部分がやや長い、観客が怖がる前に出演者が怖がり過ぎだと感じるものの、あの真相、あのラストは良し。小学生のときに見たら、トラウマになるかもしれない秀作。フェイクドキュメンタリー形式のものは、まだまだ国内外で流行することだろう。